判例: 高次脳機能障害
トップページ ≫ 獲得した画期的判例 ≫ 判例:高次脳機能障害 ≫ 判例:第3級 ≫ 判例052
事故から十余年、九州地方では難しかった子どもの高次脳診断を首都圏で受け、併合2級で高額賠償を勝ち取った例
首都圏の児童専門の医師を紹介し、十分な検査を受けた結果、高次脳機能障害で3級と認定されました。
■高次脳機能障害(判例052) 裁判所認定額 約1億5,000万円 ■画期的判例 高次脳機能障害 被害者データ
・男児
(幼児) |
認められた主な損害費目 |
---|
詳細
受傷直後からずっと治療を続けていたものの、小学校に上がってもなかなか症状が改善せず、悩んだ母親が当ネットワークを探して相談に来られたのですが、この時点で、事故からすでに十余年が経過していました。
我々は早速、被害者が住む九州地方で高次脳機能障害の診断ができる病院を探し照会をかけたのですが、残念ながらいずれも子供の診断は行っていないという回答でした。
そこで、遠方ではありましたが、首都圏の児童専門の医師を紹介し、十分な検査を受けた結果、高次脳機能障害で3級と認定されました。
本件は、加害車の対人保険に1億5,000万円の制限がついていたことだけが問題となりました。この点については、加害者に対し調停を行い保険会社から満額支払いがなされ、加害者の保険会社と議論していく中で、加害会社(運送会社)が1,500万円を自己負担で支払うということで解決しました。 (広島地裁管内 和解)
■ 増額のポイント
地方において、高次脳機能障害(特に子ども)を診断するのは大変困難である。
本件の場合は、母親が地元の医療機関のあいまいな診断をうのみにせず、当ネットにアクセス。我々の専門知識と医療ネットワークを活用して、適正な等級認定を受けたことが高額賠償につながった好事例だ。
この母親は事故後、夫と離婚し、女手ひとつで障害のあるわが子を育てながら大変な苦労をされていた。適正な障害認定の上、十分な賠償を得ることができ、経済的な苦労だけは取り除くことができたのではないかと思っている。